考える人、それはINTP
世界におけるINTPの人口比率は3.3%(海外MBTIマニュアルによる)、国内でも4%強(国内MBTIマニュアルによる)と16種類の性格のなかでは少ない部類に属します。しかし、INTPと思われる有名人は、デカルト、パスカル、ニュートン、アインシュタインをはじめ自然科学の分野において歴史に名を残す人物が数多く存在します。現代においては、マイクロソフト社の創業者の一人であるビルゲイツもINTPではないかと予想されています。このそうそうたるメンバーを見ていただければわかる通り、INTPには、ものごとを深く洞察し、独創的な考えをもとに、既成概念に捉われない理論を打ち立てる特徴があるようです。

もくじ
- INTPの特徴
- INTPの強み
- INTPの弱点
- INTPがもっと活躍するためには
INTPの特徴
外向直観を伴う内的思考を主機能に持つINTPは、「ひたすら考える思考派」と言えます。知的好奇心が旺盛で、ものごとを論理的、客観的に捉え、複雑かつ抽象的な問題も難なく理解する頭脳の持ち主と言えます。実際に動いて問題を解決するというよりも、解決策そのものを思いつくほうが得意です。洞察力を駆使して得られた情報を自分の中でとことん考え抜くことによって、これまでにない独創的なアイデアを確立します。
また、口数は少なめながらも、関心があることに対しては饒舌になります。また、あえて他人を批判することはありませんが、論理的でないと思えば舌鋒鋭く批判することもあるでしょう。独創的なうえに自主的なので、チームプレーよりも個人プレーで力を発揮することが多いようです。
INTPの強み
INTPの強みは、一にも二にも優れた思考力。一日中机に向かい、頭をはたらかせても苦になりません。外向直観のはたらきにより、ものごとの裏に隠れた意味や枠組みを理解し、個人的な感情に惑わされることなく客観的に分析します。優れた洞察力と情報整理力によって、あらゆる課題を独創的に解決する方法を生み出すでしょう。問題を深く突き詰めることが得意ですが、けっして自分の考えに固執するわけではありません。論理的でないと思えばすぐに方向転換できる柔軟性も強みとなっています。また、知的好奇心も旺盛ゆえ、未知の課題にも自主的かつ積極的に取り組むことができます。その際も、体を動かすよりも持ち前の思考力を用いて問題解決にあたります。
INTPの弱点
INTPの劣勢機能は外向感情。つまり周りの人の感情に疎いのです。道理よりも論理的であることを重視するため、自分の考えが他者に与える影響についてはほとんど頓着しません。実際に体を動かして現実的な問題に対処することも苦手であるため、税金の支払いや部屋のそうじといった日常生活のこまごまとした課題を先送りしてしまう傾向にあります。
また、自身の考えに基づいて行動するINTPは、その行動を批判されることによりプライドが深く傷つきます。すると、普段見せている、もの静かで冷静な態度とは対照的に泣くや暴れるや怒りを大爆発させて周囲を驚かせることがあります。
INTPがもっと活躍するためには
なにかと頭でっかちになりがちなINTPがさらなる飛躍を遂げるには、実際に体を動かして問題を解決する体験が不可欠です。たとえば、仲間とともに無人島に残されたとしたら、座って思考を巡らせているだけでは飢え死にしてしまいます。優れた洞察力を用いて外界の情報を収集し、生き延びる知恵を実践していくことが問題解決の一歩です。INTPの思考力と独創的な考えを生かすためには、周りとのコミュニケーション図って自身の考えを知ってもらい、それについてどう思うか意見を聞いてみることも大切です。批判されても皮肉を言ったり、怒りを爆発させたりすることなく受け容れることができれば、INTPの未来は明るいでしょう。
まとめ
集団においては少数派となるINTPですが、独創的なアイデアと思考力で解決策を見出すことのできる特性は、どこへいっても重宝されることでしょう。自主性が尊重されるような場所で、さらなる飛躍を遂げることが期待できるINTPは、たくさんの可能性を秘めているといえます。