ISTPはこんな人

ISTPは、外向感覚を伴う内向思考を主機能に持つタイプです。外向感覚や内向思考などと言われても何のことやらと思われるでしょう。平たくいえば、目の前のできごとを客観的に分析し、現実的に問題を解決する人ということです。つまり、実践的なタイプと言えます。さて、ISTPの人口比率ですが、海外では5.4%(海外MBTIマニュアルによる)、国内では3.6%(国内MBTIマニュアルによる)と平均値(6~7%)よりもやや少なめの印象です。

ISTPと予想されている有名人は、イギリス出身の冒険家ベア・グリルスやバスケットボール界のカリスマ選手マイケル・ジョーダン、監督業でも名を馳せた俳優のクリント・イーストウッドです(16Personalitiesより)。男性に多く見られるタイプですが、ミラ・ジョボビッチ、オリヴィア・ワイルドといった“男前”な雰囲気の女優さんもISTPの可能性が高いと言われています。

もくじ

  • ISTPの特徴
  • ISTPの強み
  • ISTPの弱点
  • ISTPがもっと活躍するためには
ISTPの特徴

ISTPの特徴をひと言で表すと、言葉よりもまず体で示す実践能力に長けた人です。内向型の特徴として自分の考えを周りの人にわかってもらおうとはしません。とてもクールな印象を与えますが、頭の中は目まぐるしく回転していて、目の前の現実を客観的に分析し、効率よく問題を解決しようとします。夢見がちなところが一切ない、ひたすら現実を生きるタイプゆえ、効果が実証されていない抽象的な理論には興味がないかもしれません。

また、良くも悪くも人の感情にはあまり関心がないぶん、ものごとを公平に見ることができます。率直で気取らない性質の持ち主でもあります。

ISTPの強み

メカに強く、ものを分解したり、仕組みや構造を理解したりすることが得意です。手先も器用なので、さまざまな道具を効率的に使うことができます。道具にこだわるのもこのタイプの特徴であり、ほかの人にはわからないような細部の違いを見分け、その違いを考慮して使い分けるのです。きっとISTPにかかれば自身の体も、ものごとを成し遂げる“道具”の一部なのでしょう。しなやかに肢体を動かしスポーツを楽しみます。ISTPには運動能力が高い人が多いように思います。

現実への対処能力が高いISTPは、大抵のことは解決できるため、一人で行動することにためらいがなく、急な問題が起こっても動じません。落ち着いた頼もしい印象を与えます。

ISTPの弱み

行動力はあるものの、それを口外しないのがISTP。黙っているから賛成しているのかと思いきや、いきなり周りとは別の方法を実行に移します。予測不能な行動は、仲間からはクールな魅力の一部と思われることもありますが、初対面の人からは「奇行」とも受け取られかねません。

また、ストレスを受けると結果ばかりに関心がいって、力にものを言わせるなど、その場限りの問題解決しか求めなくなります。そのような行動を繰り返すと、周りもへきえきしてしまい、ISTPはますます周囲から心を閉ざして皮肉や批判を言ってしまうでしょう。

ISTPがもっと活躍するためには

ISTPがあまり使わない心の機能は、直観と感情です。とくに人の感情には鈍感な傾向にあるので、まずは大切な人に対して自分の気持ち―感謝や喜び、怒り、快・不快―を言葉で表しましょう。たとえば、感謝の気持ちを表すときは「ありがとう」だけでなく「〇〇してもらって嬉しかった」と伝えると相手と感情的な交流が可能になります。

直観機能を鍛えるためには、目の前のことだけでなく、問題を解決するための長期的な計画を立てることが役に立ちます。もともと、人やものごとを公平に見ることができる性質が備わっているISTP。あらゆることに矛盾点を見つけ、その矛盾点を長い目で見て解決できるよう考えてみるのもよいかもしれません。

まとめ

口数は少なめながらも行動力が備わっているISTPは、独立心旺盛な度胸のある人と言えます。卓越した運動能力は異性を魅了し、それなりにモテる人生を送ってきたのではないかと想像します。メカに強く手先も器用なところは、組織や家庭においてもかなり重宝されそうです。