ESFJはこんな人

日本におけるESFJの人口比率は12%強と、16種類の性格の中で最も高い傾向にあります(国内MBTIマニュアルによる)。海外MBTIマニュアルにおいても、日本と同程度の比率と言われており、歌手のマライア・キャリーやセリーヌ・ディオン、俳優のヒュージャックマンのほか、世界的な売り上げを誇るスーパーマーケットチェーン店の創始者サム・ウォルトンもESFJではないかと予想されています。音楽、演劇、経済界とさまざまな分野で活躍する可能性を秘めたESFJとは、どのような特徴を持つのでしょうか?

もくじ

  • ESFJの特徴
  • ESFJの強み
  • ESFJの弱点
  • ESFJがもっと活躍するためには
ESFJの特徴

ESFJの特徴を一言で表すと、調和を愛する世話好きな人です。主機能が外向感情であるESFJは、周りの人の表情や気持ちを敏感に察します。人と接することを好み、共感力を持って会話を楽しみます。いっぽうで、場の調和を乱す緊張や気まずさは大の苦手。そのような雰囲気をすぐにでも回避しようと、初対面の人とも友好的に接し、仲間の輪から外れている人がいれば自分から率先して声をかけます。調和を愛するESFJの人にとって、皆の喜ぶ顔を見ることが何よりの喜びと言えます。

補助機能である内向感覚のはたらきは、目の前で起きている現実に関して、詳細な事実にまで注意を払い、思慮深く行動するよう促します。既存の事実や方法を好むので、課題を解決するにあたっても、きちんとスケジュールを練り、一つひとつを実行に移していきます。保守的ゆえに、あまり突飛な行動に出ることはなく、落ち着いて頼りになる印象を周りに与えるでしょう。

ESFJの強み

人との交流や会話においてエネルギーを補給するESFJの強みは、なんと言っても調和を作り出す抜群の社交性です。人と接することが大好きなため、組織の中においては、目標に向かって一緒に進むことができるよう仲間とすぐさま協力的で温かな関係を築きあげることが得意です。思いやりとエネルギーにあふれた性格は周りの人に元気を与えます。補助機能である内的感覚のはたらきによって、現実に焦点を当てた客観的な視点で他者を観察し、主機能である外的感情によって一人ひとりの要求を敏感に察する。こうした一人ひとりのニーズに合わせて献身的に応えようとする資質は、多くの人から好感を持たれるでしょう。

ESFJの弱点

主機能である外向感情は、人の気持ちを敏感に察知できる心理機能ですが、使い方を一歩間違えると、人の評価や意見を必要以上に気にしてしまう傾向に陥ります。誰とでも温かな関係性を築くのは大切なことです。しかし、調和を創り出そうと躍起になるあまり、自分の考えを周りに押し付けておせっかいになったり、些細なことを気に病んで傷ついてしまったりすることもあるのです。また、きちんと目の前の現実に向き合わないでいると、偏った情報に頼ることになるため、権威的な立場にある人の意見を鵜呑みにしてしまいます。事実と経験という現実的な情報にきちんと向き合いましょう。

ESFJがもっと活躍するためには

周りの反応に一喜一憂しないことです。たとえ思うような結果が返ってこなかったとしても、それはESFJの心の砕き方が足りなかったわけではありません。人の価値観は多種多様であり、誰しもが仲間と協力したいと思っているわけではありません。また、目の前で起こっている現実だけではなく、その背後にある意味についても考えを巡らせることが大切です。第三機能である直観と、もっとも苦手とする内的思考を充実させることで、柔軟さと論理性を手に入れることが期待できます。直観を鍛えるためには瞑想がお勧めです。毎朝5~10分程度、心を落ち着ける習慣があるとよいですね。また、芸術や音楽といった独創的かつ抽象的なものにふれる時間を持つとよいでしょう。自分の考えをきちんと伝える内的思考を高めるには、ディベートに参加するのも効果的です。日頃から論理的な意見を述べる練習をしておくと頭の中を整理しやすいかと思います。

まとめ

調和を重んじ、人との温かな交流を欲するESFJは、組織において皆の心を一つにまとめる影のリーダー的存在と言えるでしょう。誰とでも仲良くできる強みを生かし、仲間と協力しつつ、目標に向かって前進できるエネルギーと思いやりにあふれた人、それがESFJです。

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