ESTJはこんな人
世界MBTIマニュアルによると、海外におけるESTJの比率は8~9%ほど。日本ではもう少し多く、11%を超えています(国内版MBTIマニュアルによる)。ものごとの仕組みを整え、計画し、実行に移すESTJは、会社組織のトップや幹部(候補)などの要職に就いていることが多く、組織を運営する上では欠かせない存在です。力強いリーダーの素質を持ち、実在する著名人のなかでは、アメリカの第67代国務長官を務めたヒラリー・クリントンや「鉄の女」と称されたイギリスの元首相マーガレット・サッチャーがESTJではないかと思われます。一企業だけでなく、国の運営にも携わる能力を備えたESTJとは、どのような特徴の人物なのでしょうか。
もくじ
- ESTJの特徴
- ESTJの強み
- ESTJの弱点
- ESTJがもっと活躍するためには
ESTJの特徴
ESTJの特徴を一言で表すと、効率重視の実力主義者です。主機能に外的思考を持つESTJにとって一番大切なのは、目の前で起きている現実をいかに論理的かつ現実的に分析して対処するかです。無駄と非実用的なものを何より嫌うため、最短ルートでゴールへ辿り着く手順や方法を計画し、必要なものを揃え、しくみを整えていきます。その際も、新しい試みを取り入れるよりも、成功実績のある既存の考え方やしくみにのっとって行動する保守的なところのもESTJの特徴です。
また、外向を指向するESTJは、人と接することが大好きです。課題に取り組む際にも、仲間と一緒に目標へ突き進む性質は、外的思考を補助機能に持つISTJと異なる点でしょう。つねに確信を持って行動するESTJは、自分の意見を率直に述べます。ESTJにとって回りくどい言い方は効率性に欠けるからです。
ESTJの強み
補助機能の内向感覚は、「今現在、何が起きているのか」という情報に着目しやすい心的機能です。目の前の情報を主機能の外的思考により客観的に分析することで、現状の問題点を把握できるのです。非効率な現実はESTJにとって「悪」とみなされるため、当初の目標から逸れていれば軌道修正を行うことも忘れません。決断力にすぐれ、目的に向かって最後までやる抜く責任感ある姿はエネルギーに溢れています。
ESTJの弱点
力強いリーダーの資質に恵まれている反面、人の意見に耳を貸さない独裁者となる可能性も秘めています。ストレスフルな状況では、その傾向が顕著になり、やたらと組織をしきりたがり、主張を押し付けてしまうこともあるようです。また、過去の実績を重んじる保守的なところが裏目に出て、自分が信じるしくみや決まりに従わない人を攻撃します。そのような態度はESTJを周りから孤立させてしまうでしょう。
ESTJがもっと活躍するためには
ESTJの資質をより生かすためには、自分以外の価値観を認めることです。100人いれば100通りの意見があることを理解するのが成長のカギとなります。自分の決断が周囲にどのような影響を与えるのか、ものごとの細部にだけこだわるのではなく、現象の裏にあるものまで見通す習慣を身に着けるとよいでしょう。そのためには、実用的なものだけでなく、ときには自ら創作することも必要になります。
まとめ
今現在の状況を論理的、客観的に分析し、ものごとの効率を重視して、組織を力強く運営していくエネルギッシュなリーダーがESTJです。人との交流を好む陽気なところも魅力といえます。