ISTJはこんな人
16種類の性格のなかでもISTJが全体に占める割合は、海外ではおよそ10~12%、国内でも8%前後と他のタイプに比べて多い傾向がみられます。
10人集まれば1人はISTJである可能性が高いということは、学校、職場、ご近所さん、趣味の場など、あなたの人生のあらゆる場面で出会う確率が多いはず。つまり、ISTJは、多くの人にとって無視できない存在なのです。
世界に数多く存在するISTJですが、自分の感情を表現しないため、その内面は謎に包まれています。もしかしたら、ISTJ自身も自分がどんな人間なのかわかっていないかも。当記事を読んでいただくことでISTJへの理解を深めていただければ幸いです。
もくじ
- ISTJの特徴
- ISTJの強み
- ISTJの弱点
- ISTJがもっと活躍するためには
- まとめ
ISTJの特徴
ISTJの特徴を一言で表すと、実直でもの静かな合理主義者です。
主機能が内向感覚であるISTJにとって生きていくうえで何よりも重要なのが、事実に即した情報です。より多くの情報を細部に至るまで記憶して取り込むことにより、外の世界を正確に理解しようとするのです。また、主機能の内向感覚を補う機能が外的思考のため、取り込んだ情報をこれまでの経験や知識と照らし合わせて客観的に分析し、なおかつロジカルな決断を導きます。ここまでの過程に周りの人間が介入することはほぼ皆無。一人で熟慮断行するのもISTJの特徴のひとつです。
自らの緻密な計算によって弾き出された結果には、当然ながら絶対的な自信を持っていますので、行動を起こすときには迷いがなく、やるべきことを着々と進めていきます。なお、ものごとを進めるときは、新しい手法を試すよりも成功例のある既存の方法に頼る傾向にあるので、保守的な印象を与えるかもしれません。
ISTJの強み
現実的なことに対処する場面でISTJほど絶大な力を発揮してくれるタイプはいません。職場においては、部下をきっちりマネジメントし、提出しなければならない面倒な書類も着実に片づけていきます。家庭においては、こまかな税金の計算も苦にせずこなし、壊れてしまった洗濯機があればネットなどで情報を集め、適切な方法で処分します。
どんなときも冷静さを失わず、やるべきことに黙々と取り組むISTJは、責任感の強い、頼りになる存在として信頼を寄せられます。ものごとを最後までやり遂げる高い能力と意思を持ちながらも、それをひけらかさない謙虚で控えめなところにも好感が持たれます。
また、論理的なISTJは数字にも強いので、結婚すると家計をきっちり管理してくれる堅実なパートナーになりそうです。無駄なことは嫌いなので浪費することはありませんが、まったく楽しみにお金を使わないわけではありません。家族や恋人にとって大切なものだとわかれば、「なぜ、こんなものがいいのか?」と疑問に思いつつもプレゼントしてくれることでしょう。
ISTJの弱点
現実に即した合理的な判断をくだすISTJの弱点は、人の感情に鈍感なところ。自分がくだした決断が周囲にどのような影響を与えるのか、あまり考えていません。また、他人にも自分と同じ合理性を求めるため、可能性や理想を求めるタイプはISTJの傍にいると疲れてしまうかもしれませんね。自分では良かれと思って決断したつもりが、知らぬ間に相手を怒らせたり、疲弊させたりして、気づけば周りから人がいなくなっていた…なんてこともあり得ますのでご注意を。
ISTJがものごとに取り組む際、昔ながらの伝統的な方法が最良だと確信しています。このような保守的な姿勢は、着実性を求められる場面では成功しやすいいっぽうで、ものごとの持つ可能性を見落としてしまいます。もっと良い方法があったのに…なんて後悔することが多いかもしれませんね。
ISTJがもっと活躍するためには
ISTJが今以上に活躍するためには、第3機能である感情と劣勢機能である外的直観を鍛える努力が不可欠です。具体的にはどのような行動をとればいいのでしょうか?
より多くの情報を論理的かつ客観的に分析するISTJは、自分の判断に対しても絶対的な自信を持っています。行動に移すときも突飛な方法は排除し、飽くまで着実性にこだわります。「もう十分に考え抜いたのだから、あとは実行するのみ!」といわんばかりの態度で、脇目もふらず目の前の課題に取り組む姿は頼もしい限りです。でも、ときには一端立ち止まって、周りの人の反応を確かめたり、アイデアを練り直したりする時間も大切です。
一人で結論を出すのが好きなISTJですが、仲間と自分の考えを擦り合わせてみませんか? 職場では、信頼できる同僚に、プライベートでは恋人や家族に思い切って意見を求めましょう。一人で熟考していたときよりも、さまざまな可能性があることに気づくはず。その可能性は、ISTJの脳内データに成功体験として蓄積され、これまで以上に現実に対処するためのツールが増えていくかと思います。
まとめ
もの静かで控えめだけど現実処理能力に長けているISTJは、組織が円滑に回るうえでは必要不可欠な人材だといえます。このように褒めまくっても、超現実主義のISTJが心理学に興味を持つことは少ないため、当サイトを訪れてくださる可能性は稀かもしれませんね。しかし、この記事を読んでくださっているあなたの隣には、もしかしたら何人ものISTJが存在するかも!? あなたがISTJの特徴を知ることで、彼ら、彼女らと上手に付き合っていけることを祈っています。