職場で尊敬される人の特徴
あなたは、職場の部下や同僚に尊敬されたいですか?
残念ながら、尊敬されたいと思っている人が、周りに尊敬されることはありえません。なぜなら、尊敬されたいという思いが強いと、人は必要以上に自分を大きく見せて一目置かれようとするからです。しかし、そのような浅ましい行為は逆効果であるどころか、かえって軽蔑されてしまうことも。そもそも尊敬される人というのは自然体でも十分に一目置かれる資質を持っているものです。では、どのような資質が備わっていると尊敬されやすいのでしょうか。職場を例に考えてみました。

仕事ができる
お笑い芸人の養成所においては面白い人が、ピアニストの世界では感動を与えられる人が、車を売って儲けを得ている企業においては営業成績の良い人が、それぞれ一目置かれる存在となりえます。つまり、その集団の構成員の多くが目標としている資質を持つ人が、尊敬の対象になるわけです。職場において仕事ができることは、尊敬される必要最低限の要素と言えます。
人の嫌がる仕事も率先して引き受ける
人の嫌がる仕事は、地味で目立たなかったり、時間や労力を要したりするかもしれません。しかし、そのような仕事に携わると、図らずしも経験値が上がります。すると周りが対処できない問題にも余裕を持って向き合うことができるようになり、同じような場面で困っている人を手助けできます。人は自分ができないことをできる人に対して尊敬の念を抱きやすいもの。ゆえに、誰もが嫌がる仕事を率先して引き受けると、結果として尊敬されやすくなると言えます。
部下や後輩に安心感を与える
上司や先輩から仕事を頼まれたものの、指示があいまいで困った経験はありませんか? 疑問点を質問しても明確な答えが返ってこないとさらに困惑してしまいますよね。その点、尊敬される人は、やるべきことの本質がわかっているため、たとえ迷うことがあっても的確な指示やアドバイスを与えることが可能です。また、お客様からのクレームや納期の変更といったイレギュラーな事態にも、落ち着いて対応する柔軟さも併せ持っています。冷静で自信に満ちた姿は、部下や後輩に安心感を与え、「この人に付いていきたい」という尊敬の念を抱かせてくれます。
簡単に態度を変えない
安心感にくわえ公平さも、尊敬されやすい人に備わっている資質に挙げられます。相手の立場や自身の好き嫌いによって態度を変える人は、尊敬されないだけでなく周りの信頼も失くします。また、仕事に対してえり好みをする人も、ズルい印象を与え、信頼されなくなります。人にも仕事にも公平な態度で臨む姿勢が信頼を勝ち取り、ひいては尊敬されるようになると言えます。
怒るのではなく諭す
尊敬される人は、ものごとの本質を見極める目を持っています。この仕事は何のために必要で、ミスをするとどのような損害が出るのかといった事実を論理的に考えています。論理的ゆえ感情に流されるケースは少なく、部下や後輩がミスを犯したときでも冷静に誤りを正すことができるのです。なぜ、ミスが起きたのか、二度と起こさないためにはどうすればいいか。同じ視点に立って考えてくれる上司や先輩は尊敬に値します。
間違ったら素直に謝罪できる
尊敬される人というのは、周りから尊敬されたいとは微塵にも思っていません。ですから、何かミスを犯してしまったときは、自分が何をすべきか、ちゃんとわかっているのです。間違ったら誤りを認めて謝罪するのが人としての礼儀です。当たり前のことを何の躊躇いもなくできる人は尊敬されやすいと言えます。
感情の起伏が少なく穏やか
幾重にも年輪を広げた大木や、晴れた日の凪いだ海など、どんなときも変わらない自然はリラックス効果があります。職場においても同じで、忙しくて余裕がないときや、ミスをして落ち込んでいるときには、泰然と構えた人が傍にいるとなんだかホッとしますよね。泰然と構えた人は感情の起伏が少ないのが特徴。その穏やかさが職場の精神的な支柱となって同僚や部下から慕われると言えます。

今回は、職場で尊敬されやすい人の特徴を挙げてみました。自分ができないことや目標とすることを達成できている人や、穏やかだけど芯がぶれない人が、周りからの尊敬されやすいのではないでしょうか。あなたの周りの尊敬できる人に当てはまる特徴はありましたか?